サイコロサイコ第2の出目・才子編【ネタバレ有あらすじ・感想まとめ】

ヒロイン全てがサイコパス
そんなイカしてる述べるゲーム

「サイコロサイコ」

※CHARON　ねこふじかおるさんのフリーゲームです
※コチラのページでプレイできます

グロテスクな表現だったり
フェチズム的な表現だったり
過激な描写も多いので閲覧注意な名作

絵も話もフリーゲームとは思えないほどの
ハイクォリティ作品なので個人的にオススメな作品

 

冒頭部でサイコロの出目を選択でき
その出目に応じたヒロインが出てくる
サイコなストーリーが展開される

今回は2の出目の才子ちゃん編
※ヒロインの名前は字が違うが全て「サイコ」と読む

 

 

ゲームの舞台設定・システムなど

赤枠選択肢で分岐

選択肢には2種類ある
青色選択肢はどちらを選んでも分岐はせず
赤色選択肢は分岐する選択肢になっている

 

 

登場人物

人物	説明
めたろー	平凡なオタクの高校二年生 （主人公）
七七	幼馴染
雪丸	幼馴染
才子	教育実習生の女子大生 （ヒロイン）

 

以降、ネタバレ含みます

 

第二の出目・才子ルート感想

女教師と生徒のおねショタ展開

主人公の学校に美人教育実習生の才子が赴任してきた

主人公は誰だか分からいでいたが
才子先生から「めっちゃん」と声を掛けられ
小学校時代によく遊んでいた
…才子お姉ちゃんだと思い出す

 

主人公が思い出せなかったのも仕方がない
小学生時代の才子お姉ちゃんしか知らないからだ

当時の才子お姉ちゃんは
眼鏡で図書館にいそうな文系女子だった

 

 

教育実習生として地元に戻ってきた才子は
グラマラスなギャルで美女なJD
めちゃくちゃ垢ぬけてセクシーになっていたのだ

 

 

教師と生徒である以前に
元々はお友達の関係ということで
才子は自宅にめたろーを招き入れる

才子の自宅はなんとタワマン！
一人暮らしのJDが住むには違和が…
水商売のバイトでもしていたのだろうか
（これはエピローグで発覚する）

 

 

才子はめたろーに
「勉強以外のことも教えてあげる」と言う

 

勉強以外のこと…ゴクリ…

 

手料理を振舞ってもらったり
うたたねしたり、過ごしやすい才子の家に
足しげく通うようになるめたろー

週末には家に帰らず
お泊りイベントに発生！

 

才子先生からキスを迫られて…
そのまま童貞を卒業することに

 

 

なんというずるすぎる展開ｗｗｗｗ

 

一方で親に無断で
宿泊しためたろーをの母親は大心配していた
才子の甘い誘惑に霧中なめたろーは
幼馴染の七七や雪丸からの着信も無視

美人教育実習生で
童貞を卒業したは良いものの
親や幼馴染からは
どんどん心配されていくのであった…

 

認識の祖語

めたろーの記憶の中の才子お姉ちゃんと
教育実習生の才子

どこか違う点を感じるようになる

めたろーが知っている才子お姉ちゃんは
メガネをかけていたが、目の前にいる才子は
メガネをかけていない

これはコンタクトレンズをしているからか？

コンタクトレンズをつける所も
外すところも見たことないけど…

それに、花火大会の記憶にもズレがあった
子供のころの記憶は曖昧なもんだしな…
めたろーは深く考えるのを辞めて
目の前の甘々な日々を楽しむことにした

 

面談と始末

次の登校日
「2日間無断外泊した件」について
幼馴染2人に詰め寄られ口論になる

激情した雪丸に胸倉をつかまれるも
才子先生がやってきて
それぞれ個別面談することになる

 

七七へは喧嘩の原因を聞き出す程度の内容
最期、才子が「もう一つだけ質問がある」
と言ってそのシーンは終了（意味深）

 

雪丸は才子にカマをかけて
「二人の関係、本当は全部知っている」と啖呵を切った

威勢のいい雪丸に対し才子先生は
「それは、愉快ねぇ」と1ミリたりとも動じない

 

めたろーとの面談では
めたろーから「また家に行っていい？」と言われるが
「今日はやらなきゃいけないことができた」と断る

 

 

めたろーは、
教育実習生って忙しいんだなと納得していたが…

これはどう考えても、
才子が七七・雪丸を抹殺しようとしてるとしか思えないｗ

事実、このシーンを最後に2人は登場していない

 

 

才子先生の正体

夏祭りデートのあと
ラブホテルで過ごす2人
高校生と教育実習生、完全に淫行条例であるｗ

 

羨ましすぎるおねショタ展開も
クライマックスを迎えようとしている

主人公はもう気づいていた
才子先生もそれを覚悟していた

「本当の私を知ったら嫌いになっちゃう」

ここで最後の分岐選択肢が訪れる
「先生の気持ちには答えられない」を選ぶと
HAPPY ENDシナリオに行く

 

目の前の才子先生は
本物の才子お姉ちゃんに成り代わった別人だった

才能あふれる才子に嫉妬した女が
才子を殺して乗っ取ったのが
今、目の前にいる才子先生

めたろーの思い出の人を殺してなり替わった
偽りの才子お姉ちゃんだったのだ

 

 

才子先生は翌日、警察に自首すると良い
最期の夜を過ごす…

朝、目が覚めると
そこには才子先生の姿はなかった
別れの言葉も言わず自首しに行ったのだろうか…

 

すると、お風呂場から水の滴る音が聞こえた

お風呂場に向かうと
そこで才子先生は自害していた
そして血文字でWelcome to the world of AIDSと書かれていた

最後の最後で
めたろーは大きな落とし穴に落とされたのだ

 

持つ者と持たざる者

エピローグでは真相が語られる

才子先生の本名は重音
才子お姉ちゃんと同じ大学で
同じく教師を目指していたJDだ

2人は同じ夢に向かうライバル同士だったが
恵まれた家庭環境に育ち、
何もかもうまくいく才子に対して
重音は貧乏家庭出身で何事も上手くいかない

 

 

2人は性格も成績も結果も生い立ちも
何もかもが真逆の存在だった

才子に対して強い劣等感を持った重音は
夢を諦めて水商売の世界に足を踏み入れる

そこで初めて誰かに必要とされる悦びを見つけ
そこが彼女の居場所となった

水商売を続けていくうちに
重音は妊娠することになる

妊娠をマイナスだと思わず
唯一、才子に勝った！
才子より早く子供が産めると喜んだ

しかし喜びもつかの間
お腹に宿した子供は流産してしまう
唯一の誇りも打ち砕かれた重音は
ますます精神状態がおかしくなっていく

 

順風満帆な才子（ホンモノ）は
教育実習生として地元に帰ることになった
そこには才子を慕うめたろーという男の子がいる

自分のライバルが
惨めな自分とは裏腹に順風満帆な人生を送っている

抑えきれない嫉妬心と劣等感から
重音は才子の首を絞めて殺しにかかる

 

才子を殺して
才子を乗っ取って
才子の好きな男（めたろー）も奪って
才子の好きな男に妊娠させてもらって
産めなかった赤ちゃんを返してもらう

それが重音…才子先生の正体だったのだ

 

 

第二の出目・感想まとめ

このシナリオメッチャ好き

才子と重音の話しは
まんま成熟した資本主義あるあるだよね

経済学者トマ=ピケティの話しがこれに近い

 

労働者が労働で稼ぐ額よりも
資本家が投資で稼ぐ額の方が大きい

 

 

富は「持つ者」に集まっていき
「持たざる者」は搾取されるだけの構図

これはお金だけに限った話じゃないってことだね

お金があれば良い環境があり、
人の能力が育ちやすいし
お金持ちは美人と結婚するので美形が生まれやすい

結果、「持つ者」は何もかも上手くいき
「持たざる者」は上手くいかずに
悪循環ばかりの人生を辿りやすい

 

同じ努力をしたって
有利な環境でする努力の方が成果は出やすいし
劣悪な環境でする努力は結果が出にくいものだ

 

劣悪な環境で生まれ育ちながら
才子と同じ大学まで上り詰めた重音は
実は才子以上に努力していたのかもしれないね

重音は才子以上の努力で成り上がったけど
スタートラインが違うから
最終的には才子には追い付けなかった

それで絶望して重音は精神崩壊してしまった…

俺はこう解釈している
そう思うと重音こと才子先生って
メチャクチャ良いキャラだなって思う
（エイズ伝染させたのと殺人だけは最低だけど）

 

復讐は皆を不幸にさせる

やっぱり復讐はダメだね、誰も幸せにならない

復讐してる側がスッキリするとかいうけど
結果的に破滅するんだからさ

 

第二の出目のヒロイン・才子は
復讐の女だったけど、
俺は重音（才子先生）の復讐心以外は好き

恵まれない環境から頑張って
報われなくても強く生きようとしたその姿は
俺自身にもぶっ刺さったし共感した
その点においては才子先生好きだよ

でも俺は復讐心に心を支配されたくないなと思った

復讐にかける情熱を自分の人生に使いたい
嫉妬を原動力に抗ってひっくりかえしたい

才子先生は最高の反面教師なのかもしれないね

 

才子先生は自害して…
主人公はエイズを伝染されて…

これをHAPPY ENDだと言える
サイコロサイコというゲームそのものが
サイコパス感あるよなｗ

並のゲームならこのシナリオはBAD ENDだろうよｗ
（だが、そこがサイコロサイコの魅力！）

それを真エンドに設定しちゃうあたり
ただモノじゃないね、この作者は、すげぇよ

このゲーム本当にキンキンに良くできてやがる！