サイコロサイコ第6の出目・罪子編【ネタバレ有あらすじ・感想まとめ】

ヒロイン全てがサイコパス
そんなイカしてる述べるゲーム

「サイコロサイコ」

※CHARON　ねこふじかおるさんのフリーゲームです
※コチラのページでプレイできます

グロテスクな表現だったり
フェチズム的な表現だったり
過激な描写も多いので閲覧注意な名作

絵も話もフリーゲームとは思えないほどの
ハイクォリティ作品なので個人的にオススメな作品

 

冒頭部でサイコロの出目を選択でき
その出目に応じたヒロインが出てくる
サイコなストーリーが展開される

今回は6の出目の罪子ちゃん編
※ヒロインの名前は字が違うが全て「サイコ」と読む

 

ゲームの舞台設定・システムなど

赤枠選択肢で分岐

選択肢には2種類ある
青色選択肢はどちらを選んでも分岐はせず
赤色選択肢は分岐する選択肢になっている

 

 

登場人物

人物名	説明
めたろー	平凡な高校二年生（主人公）
七七	幼馴染、めたろーの彼女
雪丸	幼馴染、女たらし
罪子	七七のバイトの後輩

 

以降、ネタバレ含みます

 

可愛い制服のファミレス「ウサトリア」

ある朝、通学中にスマホをいじっている少女と
ぶつかっためたろー
その少女に「大丈夫？」と声をかけるも
少女は無言のまま立ち去った

 

幼馴染であり彼女でもある七七は
可愛い制服が有名なファミレス・ウサトリアでバイトしている

めたろーは七七に「私の店に来て」と言われ
もう一人の幼馴染、雪丸と共に
放課後、ウサトリアに向かう

ウサトリアってなんとなく
アルトリア=ペンドラゴン（アーサー王）みたいだなｗ

 

可愛い制服のファミレスっていうと
ひぐらしのなく頃にでいうエンジェルモート的な？

現実世界でいうとアンナミラーズに近いのかも

 

可愛い制服を着た七七にもてなされ
ウサトリアを満喫するめたろーだが
とある少女がウロウロしているのに気が付く

その少女は、今朝ぶつかった女の子だった

少女はウサトリアの新人で
七七の後輩で、名前は罪子（サイコ）と言うらしい

どうやらウサトリアの更衣室に
携帯を忘れたので取りに来たようだ

 

彼女のストーカー女

どっからどう見ても
引きこもりガチで根暗陰キャな罪子

今朝めたろーとぶつかった時も
何も言わずに立ち去ったように
周囲に無関心な様子だ

しかし、先輩の七七には心を開いており
七七が付けているストラップを見つけて
同じものを買ったという

しかしこれに悪寒を感じたのが七七

 

 

そのストラップは
ついこないだ彼氏のめたろーと行った
テーマパークで買ったイベント限定品だったのだ

何故私がこのストラップをつけてることを知ってる？
そして、いつストラップを買ったんだ？

女同士とはいえ
明らかなストーカーの匂いを七七は感じ取ってしまった

 

 

エスカレートするストーカー

帰り道にストーカーされたり
バイト終わりに待ち伏せされたり
鬼のようにLINEを送り続けてくる…

ついには罪子の幻影まで見てしまうまでに
七七の精神状態は追い詰められていった

 

 

姉の面影

罪子には大好きなお姉ちゃんが居た

お姉ちゃんの夢は美容師だったが
母親の猛反対を受けていた

 

ある日、自分の夢を叶えるために
お姉ちゃんは家を出る

姉は妹のことを大好きだったが
罪子は「お姉ちゃんに捨てられた」と感じられた

親からの愛情を受けずに育った少女
唯一慕う姉も居なくなってしまった

そんな時、罪子が出会った
どこか姉の面影を感じる女の子
それが七七だったのだ

 

 

エピローグ、姉（裁華）の苦悩

毒親家庭に生まれた悲劇

昔から人の髪の毛を着るのが好きで
将来の夢は美容師になることだった
しかし母親の猛反対を受けた

夢を諦めきれなかったお姉ちゃんは
自分でバイトして専門学校の学費を溜めて
自分で稼いだお金で家を出て
そしてトップ美容師にまで上り詰めた

 

 

しかし成功して名声とお金を手に入れたが
誰かに自慢したり友達に言おうとは思わなかった

家族や友達とはありのままの自分で接したかった
ずっと有名なスタイリストでいたら疲れちゃう
だから自分の正体はなるべく隠したかった

しかし、そんなお姉ちゃんの思惑とは裏腹に
かつて夢を否定した母親が掌返して
「娘が誇らしい」と周囲に言いふらした

 

お金を持っていることが色々な人にバレて
古くからの友人にたかられてしまい
ウンザリするお姉ちゃん

「夢を諦めろ」とあんなに非協力的だった親が
娘が自分一人の力で成功したら
手柄を自分の誇りかのように言い放つ

しかも「私悪くない」と
常に自分を正当化する

 

虫唾が走る母親だ…

 

しかもお姉ちゃんの夢を反対した理由は
当時、不倫していた男に貢ぐため
そして不倫が原因で離婚した

 

 

しかも挙句の果てには
逆上して裁華を刺し殺した

マジもんの毒親である

 

 

第六の出目・感想まとめ

サイコロサイコで初めてやったシナリオ

七七が罪子を刺殺し殺人犯に
罪子は死に、罪子の姉は母に殺される

HAPPY ENDなのに
人が死にまくって
悲しい物語すぎて衝撃を受けた

 

オレは思ったね
「この作品はただモノではない！」と

 

罪子は前から消えたい願望があり
お姉ちゃんの所（天国）に行きたかった
だからこそお姉ちゃんの面影を持つ
七七に殺されて幸せだったと語っている

罪子にとっては本望だったかもしれないが
七七は殺人犯になり少年院へ
めたろーからしたら彼女が殺人犯に…

誰かの独りよがりの幸福は
他の誰かの不幸なのかもしれないね

 

第六の出目ではとにかく
罪子のお姉ちゃんが可哀そうって感じた

 

逆に罪子は共感できるほどではなかった

親の愛情を得られなくて
最愛の姉を亡くした可哀そうとは思うけど
正直、そこまで感情移入できなかったなぁ

そんな経験があったとしても
それとは別にもっと人生楽しめるし
ストーカーにならない選択もできるはずだから

七七に姉の面影を感じたと言うが
そこまで似てる感じもしなかったし…
ちょっと思い込みが激しい子なんだなって思ったくらいかな

罪子ちゃんの七七への愛って
重い愛だと勘違いした独りよがりの愛なんだよね

俺の中での罪子ちゃん評価は
サイコロサイコ6人のヒロインの中でも
個人的にはあまり好きではない方に分類される

 

一方でお姉ちゃんには感情移入できた
毒親の最大の被害者だと思うし
一人で生き抜き夢を叶えた力強さも魅力的だ

そんなお姉ちゃんが
最期に毒親に殺されてしまうシーンは
本当に悲しかった

劣悪な家庭環境に生まれ育って
そっから大人になって成功するのは本当に難しい

裕福な環境で育った人と
恵まれない環境で育った人
大半は20歳までに大きな実力差がつく

東大生の親の平均年収は1500万円と言うし
生まれ育った家庭環境の良し悪しは
本人の能力に影響するわけだ

そんな中で
劣悪な家庭環境から這い上がって
成り上がった裁華お姉ちゃんは素敵すぎる

 

最後の最後、毒親に殺されたのは
なんとも報われなすぎる…
もし、恵まれた家庭環境に育っていたら
殺される結末なんて無かっただろうに…

俺の中での第六の出目のヒロインは
罪子じゃなくて裁華お姉ちゃんだ（断言）

そしてその裁華に似ているという
七七もまたとてもいい子だと思った

可愛いし冗談も通じるし
ノリもいいし、ストーカーしてた罪子を許して
タコパに誘ったりできる優しい子だ
器が大きいというか人間できてるよね