この世界は「貧乏神とカードの無い桃鉄」【資本主義の行き着く先】

桃鉄って面白いゲームだよね

でも

序盤みんなが拮抗してる時が一番面白いんだけど
終盤は勝ち組と負け組が明確に分かれちゃって
ほぼ逆転不可能になるから面白みが減るんだよね

それでも桃鉄には
キングボンビーや優秀なカードがあるから
逆転する可能性も残してくれてるから
ゲームとして面白いし
多くの人に愛されてるんだろうなって思う

しかしこの資本主義世界の
「人生」というゲームは
キングボンビーもなければ
リニア周遊カードや一頭地を抜くカード等の
逆転要素がほぼないつまらないゲームだと思う

勝ち組が勝ち続け
持たざるものは負け続ける世界

どんなに頑張って勉強して働いてる人より
オリンピックやNPO利権関係者より稼げない

利権を持ってる人に
富と名声が集中するシステムでしかない

無名な人が有名になろうとして
全力で何かをやってみても
有名なインフルエンサーが何気なく言う
「おはよう」ツイートの1/1000の反応も貰えない

この世界の仕組みってのは
既に勝ってる人がより勝ち続けるのが本質で
負けてる人が逆転することはほぼ起こり得ない

勝ち組にキングボンビーが着いて
一気に転落なんてほぼ無いし
不祥事を起こしてフェードアウトしたとしても
そこらへんの平民よりいい暮らしをし続けるし

負けてる側にリニア周遊カードや
一頭地を抜くカードのような強いカードが来て
イッキに逆転するなんてことは起こらない

勝ち組の努力は実りやすい
それ以外の努力は実りにくい

勝ち負けは努力で決まる！
だから努力すればいいだけ

バカほどコレをいうが
恵まれた環境にいる人がやる努力は
ヴィジョンが明確で質の良い努力ができるので
努力が実りやすい

しかし

環境が整ってない人がする努力は
努力が空振りしたり実らない事が多い

努力の実り安さがそもそも違うのに
努力すれば逆転できるというのはまず無理だ

これは東大生の親の平均年収が
1000万円を超えていることからも明らかであり
これを無理に否定すると単なる感情論にしかならない

ドイツの経済学者
トマ＝ピケティが証明したように
負けてる側がどんな努力をしようとも
既に勝ってる側に追いつくことはない

そういうしょうもない状態なのが
現代の行き着いた資本主義だと思う

最終的には一強状態になる

平民が努力すれば努力するほど
勝ち組との差がドンドン広がっていく

中途半端な勝ち組もいずれは淘汰され
最終的に一強状態になっていく

この流れは経済以外だけでなく
ありとあらゆる界隈で起こっていく

例えばYoutubeの世界

黎明期は無名の素人が名乗りを上げ
個人で成り上がった有名人がたくさんいた

しかし今では多くのYoutuberがオワコンになり
ヒカキンのように既にトップに居る人や
ホロライブのような組織力の強い企業が
延々とトップに君臨し続ける状態になった

もはや何の後ろ盾のない個人が
1から初めてどうにかなる状態ではない

桃鉄でいう序盤戦は既に終わりを告げ
カードも貧乏神も無い終盤戦になった

ゲーム実況で言えば
キヨとか釈迦とか加藤純一とか
一部の人がずっと勝ち続けていく

これらの人の中で
徐々にオワコンになる人はいるが
新しい勢力はほぼ出て来ないし
出てきたとしても何らかの組織力ありきで
何も持たない個人が
トップに成り上がれる界隈じゃなくなった

まとめ

どんなジャンルの界隈でもそうだけど
その界隈が成熟し切る前の黎明期は
無名の素人が個人で上に上り詰めることはできた

しかし

界隈が成熟してくると
企業や組織に属してない
何の後ろ盾のない個人が通用しなくなる

これからはAIの時代になっていくだろうし
AIを上手く動かし運用していく側とそうで無い側で
逆転不可能な差が生まれる時代になるだろう

桃鉄のように序盤は誰もがワンチャンある

組織力がない無名の個人ても通用するが
界隈が成熟していくと
桃鉄の中盤戦のように
徐々に逆転不可能な状態になっていく

これは現代社会にある
ほぼ全ての界隈で同じことが言える

資本主義社会の行き着く先は
貧乏神やカードの無い桃鉄なんだと思うと
しょーもな、って思っちゃったな