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人間裏街道の感想レビュー&考察まとめ【希死念慮系ホラーゲーム】

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世の中にゲーム実況者がごまんと居て
企業が発売しているゲーム以外にも
多くのフリーゲームが
誰かしら有名ゲーム実況者が配信してたりする

そんな中、人間裏街道
検索してみたところ
有名な人は誰一人やってなかった

だけど1つ
これだけは声を大にして言いたい

 

この作品は
紛れもなく超名作
であると

 

  • 世界観
  • キャラクター
  • 演出
  • 作り込み

どれをとっても素晴らしい

このハイクォリティな作品を
なぜ有名実況者は誰一人やってないんだろう?

あまり知られてない作品だからか?

知られてるゲームはこぞって皆がやりだす
そのうち誰か有名な人がやったら
連鎖的に流行りだすポテンシャルが
人間裏街道にはあると思う

ポイント

残念ながら俺の実況やブログじゃ
人間裏街道という名作を
多くの人に広げる力は無いかもしれないが

実際にプレイしてみて
本当に面白かったので
感想と考察をしていこうと思う

 

人間歌街道の感想レビュー(ネタバレ有)

希死念慮・現実逃避がテーマ

最近、病みメンヘラ界隈で流行りだした
希死念慮(死にたいと願うこと)と
現実逃避テーマの作品

閉塞感が強くなりつつ現代社会に
非常にマッチしたテーマだと感じたので
フリーゲーム総合サイトで見た時
「これは面白そうだ」とピンと感じ取った

主人公はLJKのアリス
基本的に無気力な少女

高校生最後の夏休みに自殺しようとした時
部屋の鏡が異世界に繋がった

人間裏街道

  • 表から現実逃避したい人の為の裏の世界
  • 法律・仕事・学校がない
  • 時間という概念もない
  • お腹も減らないし歳も取らない
  • 他人と関わらなくて良い
  • 自分の好きなことをして生きてられる世界

ポイント

作中に出てくるキャラクターは
現実世界でトラウマ的な経験をした結果
眼の前が真っ暗になり
人間裏街道に辿り着いた

社会不適合者の俺は
裏街道の住人たちにすんなりと共感できた

絶望した人は目の前が真っ暗になる

世界に絶望して視界が真っ黒になると
いつしか人間裏街道に辿り着いているという

人って本当に絶望した時は
視野が狭く暗くなって
マジで世界の全てがドンヨリとして視えるんだよね

裏街道への入り口を
こういう設定にした作者さんも
過去に何か大きな絶望した経験がありそうだ

経験者だからこそ
この設定を思いついたんだと思う

経験者じゃないのに
この設定を思いついたなら
天才を超えてる!

人は現実逃避を欲する

人は誰もが大なり小なり
何らかの現実逃避をしてるものだ

  • スポーツで好きなチームを応援する
  • 推しのアイドルを応援する
  • 推しのバンドを応援する

これも一種の現実逃避で
現実で成功してない人
誰かを応援することで
擬似的に自分が成功した家のように錯覚し
辛い日常を忘れ快感を覚えたりする

人間裏街道は
超最大級の現実逃避装置

時が止まり
労働も学校もなく
好きなことを好きなだけしていい
自分の殻に閉じこもっても良い

いわば最強のメンタルシェルター

ストレスフルな現代社会では
人間裏街道を避暑地的な感じで
利用できたら最高すぎるなって思う

 

Trueエンドでは
裏街道に染まりかけた人間が
再び表の世界で生きることを決心する
という終わり方だが

これを現実世界に落とし込むと
表世界裏街道
どちらもいい塩梅でできてる人こそ
最高に健全な状態と言える
んだと思う

 

表世界に染まった人
それはそれでロボットのような
家畜のような、どこか壊れた感じになる

裏街道に染まった人
廃人コースまっしぐら

人生、適度にがんばり
適度に抜いて好きなことをする

この状態こそが健全なんだと
人間裏街道という作品は
俺たちに教えてくれてるんじゃないかな?

Trueエンドに行くヒント
頑張りすぎないこと」なのは
そういうことなんだろうと思う

 

メメント・モリ

人間裏街道は
希死念慮な自殺志願者が主人公の作品

Trueエンドのガラクのセリフ
死を覚悟した人間は強い」に共感した

俺の好きな言葉に
メメント・モリ(死を思え)という言葉がある

死を思う生を思う

一見真逆なことだが
実はイコールの関係でもある

ポイント

人は死を意識するからこそ
生を意識することができる

死を覚悟するということは
挑戦する行動力の源になる

俺も常に死を意識して
寄り強く生を感じながら
現実世界を良く生きれるようになろうと思った

 

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死にたがり」から「生きたがり」へ

人間裏街道のTrueエンド
死にたがりで消えたがりの人が
現実逃避の世界・人間裏街道で暮らし
いつしか「死にたがり」から
生きたがり」になって
現実世界に舞い戻るというという話し

メンヘラと言えば
希死念慮な死にたがりなイメージがあるが

俺は生きたがりなメンヘラなんだよね

誰よりも良く生きたいけど
現実があまりにも厳しすぎて
ドンドン病んでいって
死にたい…という感情に支配される

でもそれって本当は
良く生きれないから死にたい」であって
できるなら、良く生きたい」ってことなんだよね

実は俺だけじゃなく
大半のメンヘラも
本当死にたがりなんじゃなくて
生きたがりなんだと思う

ポイント

人間裏街道のストーリーは
多くのメンヘラに
希死念慮って実は生きたがりなんだよ
というメッセージを込めているような気がする

ゲーム性や世界観の深さ

主人公が裏街道に来た時
裏の世界は真っ暗に視えていた

しかし裏世界で過ごすに連れて
つまり物語が進むにつれて
裏世界がドンドン明るく
色々な人や物が視えるようになった

主人公が徐々に裏に染まっていくのを
ゲーム性に落とし込んでいる

それはゲームのプレイヤーにも
同じような感覚をもたらす感じがして
とても良い表現だなと感じた

 

何事も頑張りすぎないことが大事

このゲームには4回の自由時間があり
そこで裏街道住民と交流したりすることで
裏街道への高感度が上下する

ゲームを頑張りすぎると
Trueエンドにいけなくなったりする
ある意味斬新なシステムを搭載している

でも実際、
何事も頑張りすぎないことって大事だよね

頑張ることを否定はしないが
頑張りすぎることで
見落とすこともあるし
空回りすることもあるし

最近はゲームでも
オンライン対戦とかが主流になって
ゲームで勝つために
頑張り過ぎなきゃいけない
…みたいなことにもなりガチだ

息抜きであるはずのゲーム
頑張りすぎて疲れるのは
本末転倒だと思うんだよね

ポイント

現実世界の教訓にもなる
頑張りすぎない」を
人間裏街道というゲームは提示している

これはとても良いことだなと思った

 

人間裏街道の謎を考察

メイの筋力が強すぎる謎

Badエンド3では
メイ1人でアリスとガラクを殺害し
マンションの屋上まで2人同時に運んでいた

 

ガラクを力で押し倒す描写もあった
(ガラクは140km/hの速球を投げる力がある)

Trueエンドでは
裏街道で大虐殺を行う描写もあった

なんだったらエンディング分岐のシーンで
10mくらい先からミカにハサミを投げて
ミカを一撃で殺している…

これはもう人間技ではない
(作者のツイートも面白いw)

 

メイの身体は
どう考えても小学生(低学年)

こんな小さな体なのに
いくらなんでも力が強すぎる

メイというキャラクターは
裏街道住民でありながら
表世界の住人を連れてこれる
っていう他と違う特異性がある

ポイント

他の裏街道住民と違い
メイだけは特別な何かを感じる

裏街道を作った人から
何らかの加護を受けてる
としか思えない

裏街道を作ったのは誰?ミカ?

エンド分岐で出てくるアリスの旧友

目が白く裏に染まってないのに
やけに裏街道の事情に詳しい

 

 

もしかしたら裏街道を作ったのはミカ?
…とも思ったけどその線は薄いだろう

裏街道は2000年序盤で時間が止まっており
その時に世界が作られたと考えられるからだ

アリスミカ同級生なので
裏街道が作られた時にはまだ生まれてない

ただあまりに特異性があるきゃらなので
世界の創造主と何らかの関わりがありそう

 

Trueエンドを考察(ミカ・メイの死)

人間裏街道というゲームの
Trueエンドでは2人死ぬ

それがミカメイ

 

普通のゲームで考えたら
Trueエンドは誰も死なずに
全てが円満で上手く行って終わるものだが
この作品は2人死んでTrueエンドとなる

 

ミカメイ

どちらも他の裏街道住民と比べ
明らかな特異性がある住民

 

これは仮説だが

  • メイ:表住民を裏に引き込む舞台装置
  • ミカ:裏住民を表に返す舞台装置

メイ表に心底絶望しており
大好きなアリスとガラクが一生だとしても
表に行くくらいなら死を選ぶほどだ

メイが生きる:表住人が裏に来てしまう
メイを表に連れてく:メイは死ぬ

つまりメイが生きたまま
最大幸福となるようなルートが無い

 

そしてメイという存在は
裏住民を表に帰そうとする
ミカを絶対に許せない(だから殺す)

だが、メイに寄り添うことで
アリスとガラクは表に帰ろうとしても
メイに殺されなかった

メイの気持ちを変えることで
メイが死ぬのは避けられないが
ミカが死ぬのを避けるルート
可能性がある気がする…

メモ

もしアップデート版とかができた時
ミカ生存ルートが来てほしいなと思う…

現実との向き合い方

ガラクが図書館で見つけ
再び表に戻りたいと思うキッカケになった本

作者不明の謎の本
ポジティヴな内容の本

裏街道に何故か置いてあった

 

 

これは裏街道の創造主が
あえて図書館に置いた本
だと思う

そう考えると裏街道の創造主は
心の避難所的な場所
つまり表に戻る為のリハビリ施設として
裏街道を作ったのかもしれない

ポイント

アリスがつけていたメガネ
裏街道の創造主が置いていったと考えると
裏は表のリハビリ施設説として作られた説
それなりにありそうな気がする

人間裏街道のDLは以下のURLで
https://www.freem.ne.jp/win/game/30114

 

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