ウマ娘プリティダービーに登場する
マルゼンスキーについて
エピソード・逸話・伝説を解説するぞ！
この記事を見れば
マルゼンスキーのことはほぼ分かるし
元ネタを知ることでウマ娘を100倍楽しめる！
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もくじ
マルゼンスキーとは
| 生年月日 | 1974年5月19日 |
| 調教師 | 本郷重彦 |
| 獲得賞金 | 7660万1000円 |
| 通算成績 | 8戦8勝 （8.0.0.0） |
| 異名 | スーパーカー、怪物 |
| 声優 | Lynn |
古い言葉を使う理由
ウマ娘のマルゼンスキーと言えば
とにかく昔に流行ったとされる
古い言葉を連発している
それ故「マルゼン姉さん」とか
「マルゼンおばさん」と言われたりしている
なぜ古い言葉を使うキャラになったかというと
ウマ娘になっているキャラの中で
頭一つ抜きん出て古い時代の馬だから
- マルゼンスキー（1974年生まれ）
- ミスターシービー（1980年生まれ）
- シンボリルドルフ（1981年生まれ）
ポイント
トレセン学園理事長の元ネタとなった
大種牡馬ノーザンテーストが1971年生まれなので
どちらかと言うとトレセン学園の生徒よりも
トレセン学園の管理職側に近い年齢だったりする…
スーパーカーと呼ばれた馬
1970年代は外車ブーム（スーパーカーブーム）
俺が生まれる遥か前の時代だから
この時代についてよく知らないけど
イメージ的にはこち亀の中川が
F40に乗ってるのもこの影響かな？
そんな時代に
外車ならぬ外国の一流血統のマルゼンスキーが
圧倒的な速さを見せつけたことから
付いた異名は「スーパーカー」
血統
- 父：ニジンスキー
- 母：シル（母父Buckpasser）
父は英国三冠馬ニジンスキー
その父は血の一滴が1カラットのダイヤモンドより価値があると言われたNorthern Dancer
母父バックパサーはアメリカの殿堂入りした名馬
母馬シルを落札
アメリカのキーンランドの繁殖牝馬セールにて
後にマルゼンスキーの馬主＆調教師になる
橋本さんと本郷さんは
「こんなにバランスの良い馬は初めて見た」
「小柄だけど骨盤が発達している。
母として優秀な体型というのは
全ての動物に共通すると思う」と大絶賛した
シルの牝系が優秀であり
イギリスの三冠馬ニジンスキーの子を受胎していることから
セリでは価格がどんどんと上昇していく
フランスの調教師や
社台の総帥・吉田善哉と競り合った結果
橋本さんが30万ドル（当時9000万円）で落札した
橋本さんは25万ドル超えた頃、
妻に「やめようか？」と確認したが
「欲しいなら買いなさい」とGoサインが出ていたという
できる男についていく女性というのは
破天荒な行動を止めない女性なんだなと思う
脚曲がり（外向）
マルゼンスキーは1974年5月19日に生まれた
全体的に好馬体で
関係者から高い評価をされたが
前脚が外に曲がっていたのが理由で
「脚曲がり」という陰口も言われた
馬術部出身の馬主の息子は
「伸びた後脚を戻すのがものすごく速い」と絶賛していた
ニジンスキーそっくり
米国からニジンスキーの関係者が来日し
マルゼンスキーを見た時に
「脚の外向以外はニジンスキーに似ている」と評した
世界中で優秀な馬を出した
ニジンスキーの最高傑作が
マルゼンスキーだったのではないかとも言われている
ポイント
イギリスの競馬ジャーナリストは
著書「ニジンスキー」にて以下のように語っている
「もしマルゼンスキーが
日本で走らなかったら
チャンピョンになっていただろう
シアトルスルーにとっても
かなりの強敵になっただろう」
※シアトルスルーとは
アメリカの無敗三冠馬のこと
持込馬とクラシック・天皇賞
持ち込み馬とは
海外で種付けされた繁殖牝馬を
子供が生まれる前に輸入して
国内で出産し生まれた馬のこと
エルコンドルパサーやグラスワンダーの
○外（外国産馬）とは少し意味合いが違う
ポイント
マルゼンスキーの時代は
持込馬も外国産馬と同じ扱いで
出走可能な「混合競争」は全体の11.7％ほどしかなかった
デビュー戦で大差圧勝
先述の通りマルゼンスキーの脚部は外向で
調教で強い負荷をかけることが出来なかった
しかし1976年10月9日のデビュー戦では
10馬身差の大楽勝する！
2着の馬とは実に2秒以上のタイム差があった
ポイント
着差の付きにくい
1200mでの大差勝ちは異常な勝ち方である
初の接戦：府中3歳S
※レース名は当時の表記（馬齢を数え年で数えていた）
2戦目の
いちょう特別（1200m）でも9馬身差の大圧勝
続く府中3歳Sでは
札幌でレコード勝ちしたヒシスピードと対戦
中野渡騎手は
相手が仕掛けてくるのを待ってから仕掛けた
思いの外ヒシスピードの勢いがあり
並んでゴールイン、ハナ差での勝利となった
朝日杯
今で言う朝日杯FSに出走したマルゼンスキー
調教で目一杯に仕上げて
「壊れても良いから全力でいけ」と騎手に指示した
全力を出したマルゼンスキーは、
前走でハナ差だったヒシスピードを
13馬身差（2.2秒差）も引き離し、レコード勝利
メモ
ヒシスピードの騎手・小島太
「ありゃバケモノだ」
他馬は白旗を上げて出てこない
3歳初戦は中京のオープンレース
しかし
マルゼンスキーが出るんじゃ勝てないってことで
他馬が次々と出走回避し、
競争不成立になりそうなほどであった
関西の服部調教師が
2頭出してくれたおかげでレースは成立した
ポイント
服部
「俺の所から馬を出したんだからタイムオーバーにしないでくれ」
タイムオーバーとは
1着の馬から一定以上のタイム離されると
一定期間、出走停止処分されるという制度
- ～1400m：芝は3秒、ダートは4秒
- 1400m～2000未満：芝4秒、ダート5秒
- 2000m以上：芝5秒、ダート6秒
ポイント
マルゼンスキーは服部調教師の願い通り
力を抑えて2.5馬身差で勝利した
ダービーに出してくれ（有名なエピソード）
先述の通り、
当時のルールではダービーに出る権利がなかった
大外枠でも良い、
他馬の邪魔もしない、賞金もいらない
この馬の能力を確かめるだけでいいから
ダービーに出させてくれ
中野渡騎手が語ったこの発言は有名だ
ポイント
ファンからは
「なぜマルゼンスキーをダービーに出さない！」
と、抗議の手紙が何通も届いていたという
残念ダービー
東京優駿ではなく
「残念ダービー」と言われていた
日本短波賞にマルゼンスキーが出走すると、
中山競馬場に8万人もの大観衆が押し寄せた
このレースには
この年の菊花賞馬プレストウコウも出走していたが
マルゼンスキーは単勝オッズ1.0倍で
圧倒的1番人気であった
レースはマルゼンスキーが後続を引き離して逃げると
何故か第3コーナー付近で失速し
一度はインタースペンサーに並ばれてしまう…
しかし中野渡騎手が鞭を入れると、
マルゼンスキーは直線で後続をどんどん引き離し
2着プレストウコウに7馬身差で圧勝した
ポイント
ちなみに、プレストウコウの馬主の息子が
エルコンドルパサーの馬主さんだったりする
短距離S（ダート1200m）
いつもはスピードの違いで逃げる
そんなマルゼンスキーであったが
ヨシオカザンという牝馬がハナを奪い、
初の2番手での競馬となった
最終的には
マルゼンスキーが後続に10馬身差のレコード勝利
有馬記念から凱旋門賞へ
有馬記念に出て
古馬になってからは日本記録の12連勝して
その後はフランス遠征して凱旋門賞に出走し
更にはワシントンDCインターナショナルを目標にする
…というプランを馬主が発表した
怪我で引退
しかし、マルゼンスキーは
調教で屈腱炎（怪我）を発症してしまう
ステップレースを使わず有馬直行を発表されたが
有馬記念の最終追切で再び屈腱炎になり
そのまま引退することが決定した
ポイント
有馬記念のファン投票では
TTG（トウショウボーイ・テンポイント・グリーングラス）
に次いでの4位に支持されていた
語り継ごう、おまえの強さを
当時のルールでは
マルゼンスキーが出れるレースがほぼ無いので
引退し、種牡馬になることが決まった
- 通算戦績8戦8勝
- 合計着差61馬身（平均8馬身くらい）
あまりにも圧倒的な走りを見せつけて
無敗のまま引退した
ポイント
馬主の橋本さん
「クラシックに出れなかった鬱憤は
マルゼンスキー子供達で必ず晴らします」
実際に数年後には
マルゼンスキーの子どもたちが
クラシックレースを何勝もするのであった
一体どれほど強かったのか
マルゼンスキーには脚部不安があり、
強い調教が出来なかった上に
出れるレースもほとんどなかった
無敗ながらも
本当の実力を発揮せずに引退したと言われている
ポイント
調教師曰く
「記録に残っているのは能力の何分の一だ」
シンボリルドルフの調教師
「あの馬の持つ全能力を、この目で見てみたかった」
ナリタタイシン・マヤノトップガンの生産者曰く
「全てが桁違いだった
最強馬がマルゼンスキーだったと信じて疑わない」
怪物グラスワンダー
グラスワンダーが朝日杯をレコード勝ちした時
「マルゼンスキーの再来です！」と言われた
（ウマ娘では共にリギル所属）
ポイント
外国産馬のグラスワンダーもまた
マルゼンスキーと同じく
クラシックや天皇賞に出れなかった怪物だ
種牡馬として
ノーザンダンサーの血が
世界中の血統図を塗り替えており
ノーザンダンサーの種付料が
当時のレートで2億4000万円と高騰していた
日本でNorthern Dancerの血の凄さを
初めて示した馬がマルゼンスキー
そして周囲からの高い期待通り
マルゼンスキーは種牡馬としても大成功する
ノーザンテースト以上？
当時のリーディングサイアーは
社台Fのノーザンテーストであった
（トレセン学園理事長の元ネタとなった大種牡馬）
マルゼンスキーの馬主・橋本さんは以下のように語る
種牡馬マルゼンスキーは
ノーザンテーストに劣らない、
繁殖牝馬の差だ
俺にもっと金があれば
ノーザンテーストなんか叩きのめしてやるのに
※種牡馬成績と母父成績では
ノーザンテーストに阻まれて2位が最高順位であった
代表産駒
- ■ホリスキー（菊花賞）
- ■サクラチヨノオー（朝日杯・日本ダービー）
- ■スズカコバン（宝塚記念）
- ■レオダーバン（菊花賞）
※ウマ娘2期の2話に出てきたリオナタール
母の父として（ブルードメアサイアー）
- ■スペシャルウィーク
（父サンデーサイレンス：GI4勝） - ■ライスシャワー
（父リアルシャダイ：GI3勝ち） - ■ウイニングチケット
（父トニービン：ダービー） - ■メジロブライト
（父メジロライアン：春天） - ■テイエムドラゴン
（父アドマイヤベガ：中山大障害）
死去・死因
1995年8月21日
種付シーズンへ向けての運動中に転倒し、他界した
享年23歳（人間で言うと70歳くらいかな）
声優のLynnさん馬券的中で100万円
2021年の大阪杯にて
マルゼンスキー役の声優Lynnさんが
レイパパレ・モズベッロ・コントレイルの
3連単3頭BOXを1000円（6点で6000円）購入し
見事に1032.1倍を的中させ
100万円以上の払戻金をGetした
購入した理由は
レイパパレの母系の血統を辿ると
自身が演じるマルゼンスキーの血が入っていたから
しかしそれだけの理由で
モズベッロを狙い撃ちできるだろうか？
実はこのLynnさん
2020年の凱旋門賞でも馬券を的中させており
この時も払戻金が100万円を超えていた
凱旋門賞、三連単とってしまった…?? pic.twitter.com/K2C63ZwJib
— Ｌｙｎｎ (りん) (@Lynn_0601_) October 4, 2020
ポイント
ソットサス→インスウーブ→ペルシアンキング
見事に3連単的中
Lynnさんは
競馬予想ガチ勢の声優だ…
ππも競馬予想動画を出しており
大阪杯でレイパパレ的中させて
嬉しさあまりにウマ娘のガチャ引く配信した時
コメントで「Lynnさんの大当たり」を知った
俺もいつか
ここまで大きな当たり出してみたいなぁ
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