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サイコロサイコ第4の出目・祭子編【ネタバレ有あらすじ・感想まとめ】

更新日:

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ヒロイン全てがサイコパス
そんなイカしてる述べるゲーム

サイコロサイコ

※CHARON ねこふじかおるさんのフリーゲームです
コチラのページでプレイできます

グロテスクな表現だったり
フェチズム的な表現だったり
過激な描写も多いので閲覧注意な名作

絵も話もフリーゲームとは思えないほどの
ハイクォリティ作品なので個人的にオススメな作品

 

冒頭部でサイコロの出目を選択でき
その出目に応じたヒロインが出てくる
サイコなストーリーが展開される

今回は4の出目祭子ちゃん編
※ヒロインの名前は字が違うが全て「サイコ」と読む

 

 

ゲームの舞台設定・システムなど

赤枠選択肢で分岐

選択肢には2種類ある
青色選択肢はどちらを選んでも分岐はせず
赤色選択肢分岐する選択肢になっている

 

 

登場人物

人物 説明
めたろー 平凡な高校2年生(主人公)
七七 幼馴染、雪丸と付き合っている
雪丸 幼馴染、七七と付き合っている
祭子 チャンネル登録者数58万人の
検証系Youtuber
(ヒロイン・不登校)

 

以降、ネタバレ含みます

 

人気Youtuberとの出会い

平凡な高校生活を送るめたろーは
公園で一人寂しくパンを食べていると
1人のYoutuberの撮影現場に出くわす
(この作品内ではUsatuber、通称Utuberだが)

天真爛漫で活発そうな女の子Youtuberは
どうやら検証系Youtuberの様子
(水たまりボンドとかそっち系)

ヘリウムガス入りの風船何個で
人が飛べるのかを検証しているらしい

主人公は「そんなん無理だろ…」と
内心小ばかにしつつも、
彼女のお手伝いをすることとなる

どうやら彼女は同世代であり
不登校で専業のYoutuberで
名前は祭子(サイコ)と言うようだ

 

ハローユーチューブ!
ダイスの出目は、四知の4っ!!
天知る、地知る、我知る、人知る!」
どうも~~!ハナビシチャンネル、
検証系ユーチューバーの祭子だゾ~!

 

 

どうやらお決まりの挨拶らしい

メッチャ長いな!
でも、お決まりの挨拶があるって
ちょっとうらやましい…w

語尾が「~だゾ」だったり
髪型がポニーテールで活発系女子だったりで
アイマスの我那覇響っぽい印象を抱いた

 

下心からYoutuberの助手をやる

毎日平凡な日々を過ごしていためたろーは
彼女を手伝うのも楽しそうだなと感じた

家に帰ってハナビシチャンネルを見てみると
なんと、チャンネル登録者数58万人
有名Youtuberだった

 

チャンネル登録者数50万人越えともなると
広告収益だけでも月収300万円はくだらない
企業案件もくるレベルの大手なので
月収は4~500万円くらいはあるだろう

 

これは…手伝って助手になれれば
有名に…ビッグになれるチャンス

そんな下心を抱きつつ
一晩中ハナビシチャンネルの動画を見るのであった

 

翌日、学校に行くと
どうやら七七ハナビシチャンネルのファンのようだ

中高生に大人気の人気Youtuberと知り合った
それはいったん彼らに黙っておくことにして
めたろーは再び公園へと足を運んだ

もしかしたら…また祭子に会えるかもしれない

 

公園につくと
今日も撮影をしている祭子と遭遇する

話を聞くと、
クビトリトンネルという心霊スポット
肝試し動画を撮るという企画のようだ

心霊動画撮影に誘われためたろーは
怖さで断る姿勢をとったが
少しの好奇心と、祭子の押しに負けて
同行することにした

 

 

再生数の為に炎上も辞さないBAD END

これ以降、このシナリオでのBAD END
ほぼすべてが再生数稼ぎの炎上系動画
および炎上必至の過激生配信オチとなる

人気者になりたい、再生数を稼ぎたい
ダークサイドに堕ちた行き過ぎた配信者による
あまりにも過激で恐ろしい炎上企画は
玉ひゅんものである(興味がある人はぜひ見てほしい)

 

知名度を上げて見返したい

無事に心霊スポットでは
マジもんの幽霊と遭遇する

ビビって2人して退散するも
シッカリとカメラに一部始終を収めた
この成果には二人して大喜び!

これは再生数を間違いなく稼げる!
祭子はさっそく家に帰って動画編集をしたがっている

 

別れ際に祭子から連絡先をもらう
めたろーにとっての「成功への切符」だった

 

次のシーンは
寝不足気味で気が立っている祭子のソロシーン

暗い部屋で一人、編集作業をしている
思うように上手く行かないという焦り
指を爪をかじりまくっている

これは相当ストレスが溜まっている様子
普段の元気で明るい祭子とは別人のような
それでいてこちらが本性であると分かる描写

 

過去に苦渋を飲まされた経験があるようで
それを見返すためにYoutuberとして
成功しようとしているようだ

こんなんじゃ、足りない…

どうやらチャンネル登録者数58万人では
まだまだ彼女の思う成功ではないらしい

 

 

新参が古参に勝つのは難しい

  • 今の自分にできるのはUtubeだけ
  • 新参が古参に勝つのは難しい
  • 知名度に繋がるなら何でもやる
  • 多少の危険も冒す覚悟がある
  • 命が残れば問題ない

 

どんどんと気持ちが焦っているようだ

このシーン、
同じYoutuberとしてとても共感した

 

まず
新参が古参に勝つのは難しい

これは本当にその通りで
配信者っていうのは人気者の椅子取りゲームなわけ

視聴者の時間有限であり
それをどれだけ自分に費やしてもらうか
限られた資源(視聴者の視聴時間)を
いかに自分のコンテンツで消費してもらうか
…それが配信者なのである

 

同じ内容をやったとしても
知名度のあるなしで大きく数字が変わる

その知名度がある古参は強く
新参は芸能人のような別の界隈で知名度がある人以外
今のYoutubeで伸びるのはかなり難しいのが現状

 

祭子の「命が残れば問題ない」は
箕輪編集長の「死ぬこと以外かすり傷」を思い出したw

 

 

祭子のYoutubeにかける想い
尋常じゃないくらい強い、
それこそ人生をかけるレベル

執着心野心見返したい気持ち
そして本音建て前を使い分ける器用さ

これは伸びる素質あるよ
チャンネル登録者数58万人は伊達じゃない!

このシーンを見て俺は祭子を尊敬した
すごいよこの子

 

夢を見るのも大概ににしろ
ネットで飯が食えるわけがない
と、時代遅れの価値観を持つ親から
散々否定されていたようだ

その両親は既に「口封じ」したらしい
この描写的に、もう殺したんだろうねw

 

そして過去に苦痛を味あわされた張本人
そいつらへの復讐のために
更に人気者になって見返したいと焦る祭子

一体、誰にどんな復讐をするのだろう…

 

配信者としての想い

七七と雪丸カップルが
めたろーを放課後にボーリングに誘う

撮影の手伝いがあるからやんわりと断るものの
何故か七七と雪丸が公園についてくる流れになった

 

昔は七七、めたろーと3人でよく遊んだよな、
 もう一人いたような気がするけど

と雪丸が言う

とても意味深なセリフ

もう一人いたような気がする…
これは祭子のことなのだろうか?

 

そんな話をしつつ
公園で撮影準備している祭子の元に向かう

まさかハナビシチャンネルと
出会えると思ってなかった七七は
テンションあげあげでツーショをおねだり

これに快く対応する祭子
ファンサービスも良い完璧なYoutuberじゃないか!

 

そして、今日の企画WA!

海賊が彫ったと噂の洞窟で宝さがし
つるはしで財宝を掘り当てて一発当てよう
…という、ロマンの塊のような企画

選択肢で「財宝を見つける」と
過激なBAD ENDが待っている

何も見つけなかった」を選ぶと先に進む

 

財宝は見つからなかったものの
手伝ってくれた3人に感謝する祭子

七七雪丸
また手伝いたい」と応える

普段一人で活動している祭子は
色々な人と話すの緊張したけど楽しかった
と、めたろーに感謝の気持ちを伝えた

 

祭子との距離が近づいた気がしためたろーは
疑問に思っていたことを質問する

「学校に行かなくていいの?」

すると祭子は真剣に答えてくれた

 

とある不登校の子供がいました
園子は宿題をやるのが嫌で
学校の先生と揉めて、学校が嫌になった
その子は全国の不登校の子供たちに向けて
死ぬな!学校になんて行かなくていい」と言った

その子はネット上で大きく叩かれ炎上した
しかし、その炎上と引き換えに
知名度という最強の武器を手に入れた

これ…どう考えても
少年革命家Youtuberゆたぼんだよね笑

 

炎上マーケティングは諸刃の刃

この方法は必ず誰かを傷つけるので
祭子は使いたくないと思っているようだ

悪い噂は広まるのが早い

特にSNS時代では拡散の速度が速いからね
有名人の良い所はあまり拡散されず
不祥事や失敗ばかり拡散される世の中だもの
(ほんと、世の中腐ってるぜ)

 

 

そして公園の花壇に咲く
オレンジ色の花を指さす

ハナビシソウ
花言葉は…希望、成功、富

その意味を込めてのハナビシチャンネルなんだと

 

  • 自分の動画で多くの人が明るくなってほしい
  • 笑って嫌なことを忘れてほしい
  • 今の俺にできるのはこれくらいかなって思う

 

こんな自分でも誰かに必要とされている
だからYoutuberはやめたくない

祭子は力強く配信への想いを語る

その純粋な想いに、志に
めたろーは感銘を受ける

 

めたろーは人生成功への切符だと想い
有名人の祭子の手伝いをした

自ら這い上がり成り上がった祭子
成功者に引っ張ってもらうだけの自分

めたろーは下心で始めた
自分の小ささを痛感した

 

 

最後の過激な大炎上企画

その後、4人はグループとして活動した
チャンネルも好調で何もかもが順調の鰻登り状態

内容は徐々にエスカレートしていき
もはや誰にも歯止めが利かない域に達しつつある

でも、エスカレートしているくらいが丁度いい
それが僕らのハナビシチャンネルだ
…と、先日とは真逆に近いことを言い出す

あの宝探し企画から今日に至るまでに
一体、どのようなことがあったのか…

 

とある土曜日

4人で大きな企画をやることにした
これが、僕らの最後の企画になるだろう
そんな予感がするとの思いと共に…

ここで最後の選択肢

明らかにヤバい動画を
再生する」か「再生しないか」の2択

再生をすると新ENDルートに入る

 

 

動画のゲスト七七雪丸

雪丸は拘束されており、
七七はアイアンメイデンに入れられている

動画の内容は2人を処刑するデスゲーム

 

雪丸1分以内に
これまで犯してきた罪を全て白状すること

できなければ命が取られる

雪丸は昔、
クラスメイトを犯したと告白するも
それでも処刑は止まらない
どうやら、他にも罪があったようだ
串に貫かれ雪丸は死亡する

 

 

七七へのデスゲームは
両手両足が縄で拘束された状態で
アイアンメイデンから
制限時間1分以内に脱出せよ
というもの

当然、できるはずもなく
七七アイアンメイデン
無数の針に刺され死亡する

 

祭子は2人が無残に死ぬ様子を
MCのように盛り上げており
おそらくめたろーはビデオカメラで撮影する係

幼馴染が目の前で死んでいくのを
助けることもできずに傍観するだけだった

 

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エピローグ:祭子は男の娘なのか?

そしてお馴染みエピローグ真相が語られる

 

めたろーの過去の記憶の後継…
銀髪の少年と、黒髪の少女
とある少年を酷い様子でイジメている

一歩間違えれば死にそうなほど
少年はボコボコにされている

その様子を、少年めたろー
助けるでもなく、加担するでもなく
ただひたすら傍観していた

おそらくイジメている2人とは
雪丸七七のことであり
虐められている少年祭子なのだろう

 

 

少年は言った
お前らを絶対に許さない

虐めている2人は暴行に霧中で聞こえていない
めたろーは少しだけその言葉が聞こえた気がした

そして、いつの日か
彼が僕たちの所に復讐しにやってくる予感がした

 

祭子…実は男の娘だった!?

サイコロサイコではヒロインが
謎の女の子と話す異空間が描写されるんだけど
そこでも祭子っぽい台詞
少年」になってたんだよね

 

 

昔、男の子っぽく見えた女の子なのか
男の娘としてYoutuberになったのか…
どちらが真実なのかは作中では明かされていない

 

偶然出会ってしまった
昔、自分をイジメていた奴らに

かつて自分から生きる意味を奪った奴ら
今、のうのうと幸せそうに生きている
しかも、虐めたことも綺麗サッパリ忘れて!

復讐心が増大する祭子

 

  • お前は2人と違って直接手を下してない
  • 傍観して、お前はどう思ってる?
  • ただ見ていることは罪だと思うか?
  • 手を下さなければ、止めに入らなければ無罪か?

 

祭子はめたろーに迫る
そして、2人を処刑する方法を
共に考えてほしい
と伝える

今回は傍観なんてさせない

2人を処刑する動画をめたろーに撮影させ
そして一緒に再生し視聴させた

忌まわしき過去を葬り去って
未来を見るための儀式

 

祭子にとってめたろーは
自分を認めてくれる
初めて出会った最高のパートナー

動画は見事ミリオン突破の大反響

最期には2人で刃物を持ち
お互いの首を斬り合ってHAPPY END

最初やった
第六の出目シナリオで感じたことだが…

このゲームのハッピーエンドは
凡百の作品のハッピーエンドとは違う!!

 

 

第六のシナリオでは
誰よりも頑張ったお姉ちゃん
かつて自分を苦しめた毒親に殺され
主人公の彼女も殺人犯になり
ヒロインは死に、主人公一人残されるという
非常に後味の悪い結末だった

一方で第四の出目シナリオでは
メイン人物が全員死んでいるのに
主人公とヒロインには満足感がある終わり方だった

 

第四の出目である今回のシナリオの出来は
個人的にはサイコロサイコの中でも
トップクラスに良い出来
だと感じた

 

第四の出目・感想まとめ

最終的に物理的な復讐をしたのは残念だったが
それまでの有名になって見返したいという復讐
良い復讐だな…と思った

 

基本的に復讐とは誰も得しない
両者損しかしない、やるだけ人生損するもの

俺はこう思っている

誰かの足を人生をかけて引っ張る復讐をするなら
その執念の力で自分の人生を高める方が
自分が幸せになれるからだ

 

虐められて、
有名になって見返してやる」という復讐心で
有名Youtuberにまで成り上がった祭子は
その時点では良い復讐をしていたと思う

 

「虐め主犯格に復讐してやる」
…という悪魔の心

「炎上は諸刃の刃、できるだけしない方が良い」
…という良識ある心

祭子はどちらの心も持っていたと思う
その天秤が最終的に正に傾く世界線があれば…
きっと、最高の配信者になっていたと思う

 

誰かを傷つける炎上マーケティングには
 なるべく頼りたくない

こう語っていた祭子なら
そういう未来…可能性もあったんだろうな

だってハナビシソウの花言葉
復讐」ではなく「希望」なのだから

 

おそらくそのカギ棲み分け思考

もし祭子をイジメてた連中と
その後出会うことなく、
別々の所で生きていたら…

雪丸と七七は幸せなカップルとして
祭子は人気Youtuberとして
両者共に幸せになっていたんだろうと思う

 

このシナリオをやって
今まで俺が思ってた価値観がまた一つ強固になった

 

メモ

嫉妬復讐心で、
自分を伸ばすのは良い嫉妬(復讐心)

嫉妬復讐心で、
誰かの足を引っ張るのは悪い嫉妬(復讐心)

許せない相手、嫌いな相手と争うのではなく
棲み分けすることが幸せへの鍵なのだ

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