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【幸色のワンルーム】孤独な人に突き刺さる名作!名言紹介【漫画レビュー感想ネタバレ有】

更新日:

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ホームレスに拾われた捨て子(男)が
毒親・イジメ・教師のセクハラ等
地獄のような日々を過ごすJC誘拐する話

これだけ聞くと
犯罪臭しかないヤバい話かな?と思うが
蓋を開けてみればハートフルショッキング
現代社会の問題点に深く切り込んだ作品
(恋愛要素やH要素はほぼ無い)

表情描写を含めた絵も上手くて見やすいし
伏線の張り方や物語展開の仕方
ラストの終わらせ方など全てが秀逸

1度読んだら心に残る作品であるのは間違いない
マンガとしての完成度はかなり高い

しかし、テーマがテーマだけに
この漫画は賛否両論あると思う

幸せな家庭環境に育った人には理解されない
毒親育ち、孤独な人には共感できる

俺は後者なので深く心に突き刺さった

 

  • 法律・常識では救われない存在が居る
  • 人を信じる事で本当に大事なのは何か
  • 孤独で生きるのが辛い人にとっての救いとは何か
  • 大切な人を失っても前を向き生きる事の大事さ

これらを教えてくれる名作マンガだとも思う

孤独で、社会不適合者で、毒親育ちで
生きていくのが辛いと感じたことある
俺たちに深く刺さる作品

逆を言えば一般的な家庭に育った人には
何が面白いのか伝わらない作品でもある

詳しくはコチラ

 

幸色のワンルーム感想

名作マンガたる所以

この漫画を一言で言うと

毒親に虐待された女の子が
謎のストーカー男に誘拐されて
少しずつ明るい人生を取り戻す話

一般常識で考えたら
女子中学生を誘拐なんて許されない事
家族の元で暮らすのが幸せなはず

しかし世の中には
常識に傷つけられる人もいる

キレイゴトでは救えない話もある

毒親・イジメ・虐待・家出…
色々な社会問題が詰め込まれた
王道ではない展開のこの作品は
社会不適合者な俺達にこそ奥深く突き刺さる

一般的な人生のレールを歩んだ人には
あまり共感できない作品
かもしれないが
こういう人生もあるんだ」と
毒親育ちの辛さを知る機会になるかもしれない

引用:幸色のワンルーム

 

保護しない保護者(親)もいる

毒親は呪いであり監獄
しかし親(保護者)という存在は
国家権力に守られやすい
上に
未成年には判断能力が無いと
法律で決められている
から
子供が毒親地獄から抜け出すのは至難の業
これが現代社会の問題点の一つだと思う

実際俺も、家庭内暴力が多かったり
見たこと無いレベルのゴミ屋敷で育ったが
子供の頃はこの環境から逃れる術が無く
苦しい思いをした

ポイント

流石に俺の環境は
幸よりは全然マシなレベルではあるけど
大なり小なり毒親家庭に生まれ育った者としては
幸色のワンルームは共感できる作品だった

 

正義と悪と法律の矛盾

お兄さんが行った誘拐は紛れもない犯罪行為だ
犯罪行為でしか救われない存在もいる

お互いが楽しそうで救われているのにも関わらず
それ以外の外部からみたら悪にされるから
毒親問題は根深い…

少なくとも幸にとっては
あの崩壊した家庭環境と
壮絶なイジメ・セクハラ教師の元に戻る
より
誘拐犯のお兄さんと過ごす方が
健やかに生きれる
のは間違いない

法律常識多くの人の生活を安定させるもの
しかし全ての人を救う装置ではない
幸やお兄さんのようなエラーに対して
法律や常識は不幸を招く存在になってしまう事もある

もし幸が誘拐されていなければ
親に殺されるか、自殺するか
生き延びたとしても精神を壊して人生真っ暗
子供を産んだら母親と同じく
DVスパイラルに陥り不幸の連鎖が続いたハズだ

誘拐犯に攫われた幸は
同じように苦しむ人たちと出会う事で
人を信じる事や絆の大切さを覚えて成長していく

そしてやっと見つけた
かけがえのない人を失ってしまっても
前を向いて生きていくことの大事
さも教えてくれる

ポイント

親(保護者)の元で暮らすことで
健やかに過ごせない人
も居る
社会エラーの人種にとって
この作品は救いのような物語だと思う

詳しくはコチラ

 

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共感できる名言・名シーン

こういう時は
(ごめんなさいじゃなくて)ありがとうだよ

引用:幸色のワンルーム

両親の虐待によって
恐怖も何もかも他人事になった幸は
恐怖心や不安感すら感じなくなっていた

「何も怖くない」と笑い飛ばした幸だったが
誘拐犯のお兄さんはそれが心配だった

危ないと思ったら逃げて良い
痛いなら助けを呼んで良い
わざと自分から傷つきに行かなくても良い

お兄さんから優しい言葉をかけられた幸は
ごめんなさい」と一言あやまったが

こういう時は、ありがとう。だよ」と言われる

これは本当にそう思う

自尊心の低い人はすぐに謝る
謝ることしかできなくなってる事が多い

でも「ゴメン」と言われた側も傷つく事がある
「別に責めてるわけではない」

それに、ちょっとしたことで
「ごめんなさい」という事で
「ごめん」の価値も落ちてしまう

人に親切にされた時
ゴメンというのはお互いにとってあまり良くない

ごめん」より「ありがとう」を言えると
お互いの関係性が良くなりやすい気がする

 

世界の見え方なんて
その人の心次第なんだよ

引用:幸色のワンルーム

幸のストーカー写真だらけの部屋に
1枚だけ夕焼けの写真が貼ってあった

主人公のお兄さんは夕焼けは
とある嫌な思い出を思い出すから嫌いらしい

それを聞いた幸は
「私も夕焼けは家に帰らなきゃイケなくなるから嫌い」
「でもここに来てからは少し好きに慣れた」
「夕日ってこんなにキレイだったんだなって」

同じ景色や状況も
その時の気持ち次第で180度見え方が変わる

これって本当にあるあるだと思うんだよね

自分が苦手だと思ってた物も
案外、気分や見方が変われば
素敵なものに変わるかもしれない

どうせ気分一つで見える世界が変わるなら
なるべく多くの物事が良く見えるようになりたい

俺は不器用だから中々できれないけど
いつかそういう風に思える人になりたいとは思う

 

誘拐されて救われる人もいる

引用:幸色のワンルーム

「誘拐なんて酷いことをするんだろうね」
「あの女の子の両親も気の毒に」

何の事情も知らない
優しそうな駄菓子屋のお婆さんのセリフ

確かに一般的に見たらその通りの
正論でしか無いのかもしれない

家族=幸せという常識が普通ではあるが
家族=不幸というエラーを背負った人も居る

社会はそれに対する適切な救いを与えにくい

施設や警察さえも
時には当事者にとっての悪になる
こともあれば
世間から悪とされる存在が
逆に当事者にとって救いになる
こともある

幸とお兄さんは
まっすぐで親切なお婆さん相手に
嘘をつきながら接している
自分たちが生きやすい選択をするほど
人々との感覚のズレを感じて心が痛くなる…
そういう経験、社不なら1度や2度あるんじゃない?

どんなキレイゴトを言おうとも
自分が犯罪者である事実は変わらない
人の親切に触れる事で痛みを感じてしまう
それが社会のつまはじきもの

そういう生き方しかできない
邪道な日常を背負う2人だからエモい

ちなみにこの誘拐犯であるお兄さんの目的
捨てられた自分を拾って育ててくれた
父親代わりのホームレスと楽しく過ごしたかった
けど
それができずに終わってしまったから
それを女子中学生で代用したみたいな話
(本当はホームレスのおっさんと暮らしたかった)

一見、何を言ってるか分からないだろうけど
実際にそうとしか言えないので
真相を知りたい人は是非、漫画を見てほしい

詳しくはコチラ

 

心から幸のこと心配してる人なんて
ここには一人も居ない

引用:幸色のワンルーム

誘拐犯を装った謎の人物が
ネットで自分が誘拐犯だと名乗り出る

ニセモノの出現により
誘拐事件の注目度が更に上ってしまう

「犯罪者は氏ね」という匿名の書き込みは
世間から見たお兄さんのイメージそのもの

幸をイジメてた同級生や
幸を虐待した親も被害者ヅラして
泣きながら「彼女の帰りを祈ってる」と言う

ネットの書き込みを見ても
誰も幸の幸せを願う言葉をくれる人は居なかった

「家族と居た方が良い」とか
「お兄さんは悪者だ」とかは
外野の憶測でしかないのに正義っぽく言われる

ネットもリアルの人間も
皆ヒーローぶって自己満足したいだけ
本気で当事者を心配している人なんて居ない

自分が悪者になりたくない
いい人に映りたいから心配してるフリをするだけ

常識棒で叩く偽善者の醜さ
上手く表現しているシーンだと思う

イジメ・虐待・セクハラ
それら全てから守ってくれたのは
誘拐という普通じゃない行為をしたお兄さん
その生活を受け入れた幸もまた普通じゃない

普通じゃない二人の共依存

世間の常識を持つ人とは分かり合えない
そういう人って現実世界にも
実は結構居ると思うんだよね

俺も毒親育ちだったから
この気持ちはメチャクチャ分かるよ

 

いかにも良い人そうな先生がゴミ

引用:幸色のワンルーム

いつもニコニコ
さわやか笑顔で生徒に接する先生
しかし裏では女生徒に脅迫セクハラ常習犯

社会は爽やか笑顔=誠実
無愛想な人=悪

みたいな決めつけがあるけどさ

俺はこう思うんだよね

笑顔な奴ほど信用できない

詐欺師も販売員も政治家も
笑顔で騙そうとしてくる

笑顔で人当たりが良い奴ほど
信用してはイケナイと思う

詳しくはコチラ

 

普通に出会っていたら今の関係を築かなかった

引用:幸色のワンルーム

幸とお兄さんは
誘拐犯と被害者という異常な関係
しかしお互いの利害の一致により
共依存関係になっている

しかしこの2人は
普通の日常で出会っていたとしたら
お互いに興味も持たないだろうし
視界にも入らずスレ違うだけだったはず

偶然、異常な出会い方をしたから
この2人はかけがえの無い存在になりえた

これは現実でもあると思っていて
俺達は日常生活で色々な人とスレ違っている
ネットでもそうだし、外を出歩いてもそうだ

日々色々な人とスレ違っている中に
実は本当に相性の良い存在がいるかもしれない
のに
それに気づくキッカケが無いから
多くの人は孤独を感じてしまうのかもしれないね

 

これからも私を利用してよ、アナタの幸せの為に

ストーカーのお兄さんは
幸のことが好きだからではなく
全てを諦めようとした幸が羨ましくて
そして…嫌いだった

自分にできなかった死を
受け入れようとした幸が羨ましくて
見てるだけで劣等感を抱いてしまう
嫌いな感情から興味を持っただけだった

誘拐することで自殺を阻止すれば
自分と同じ土俵にまで持ち込めて安心する
好きでもないけど好きと言うことで
生きたいと思わせる環境を用意することで
幸に自殺を諦めさせたいだけ

それを素直に伝えた直後の
幸から出たセリフが俺は大好きだ

これからも私を利用してよ、アナタの幸せの為に
私だってアナタを利用してきた
まだ終わらせるのは早いんじゃない?

引用:幸色のワンルーム

この作品における
1番の名シーンかもしれない

普通の感覚を持つ人なら
「他人に利用される」のは嫌な気持ちを持つ
しかしこの二人は普通ではない

普通の嫌な部分に汚染された非常識な2人にとって
利用し合う事こそが最大の信頼関係になっている

毒親が蔓延ってる現代では
無償の愛など存在しないに等しい…
だから利用し合える関係こそ
本当に信頼できると俺も思う

利用と言ったら聞こえは悪いけど
それは信頼にもつながる言葉
だと思う

詳しくはコチラ

 

表面的解決ではなく根本的解決

引用:幸色のワンルーム

探偵の松葉瀬は
母親の依頼を受けて誘拐事件を調べている

しかし母親の様子が変だということから
虐待されて逃げただけなのではないか
誘拐犯とは共存関係なのではないかと突き止める

この松葉瀬という探偵もまた
虐待毒親サバイバーなので
幸を本当の意味で救いたいと思っている

警察が先に誘拐犯を見つけたら
それは表面的解決にしかならない

親の元に戻されると
幸はまた地獄に叩き落されてしまう

この松葉瀬は元警察だが
警察という仕事は法律に従わせるだけ
本当に人を救えないのを何度も経験した結果
脱サラして探偵になった

うまい具合に警察を利用し
警察より早く幸とお兄さんに近づき
そして2人の信頼も勝ち取っていく
幸せな未来…根本的解決を掴むために!

ポイント

松葉瀬は本当に優しくていい人
20年前の自分そっくりな幸を
身体を張って救おうとしてくれる
もう一人の救世主だ

 

それは信用じゃない、
相手を不利にさせて従わせたいだけだろ

引用:幸色のワンルーム

メンタル崩壊した幸が
松葉瀬を信じるために無茶な条件を押し付けた

監視、指を切り落とす…
本当に信用してほしいならできるよね?という圧力

これは恋愛関係や
親子の虐待にもよくあることだけど
信頼や愛じゃないんだよね

一途な愛だから監視する
親子の愛だから虐待する

そんなものは押し付けでしかない

幸は親に虐待されて育ったので
そういう歪んだやり方しか知らなかった

本当の愛や信頼は
相手を自由にさせること

愛してないし信頼もしてないから
相手を縛り付けようとする

縛り付けられてないと自分なら裏切るから
相手にもそれを押し付けようとする

ポイント

こういう束縛を重い愛だと
勘違いするメンヘラは多いけど
それって実は愛も信頼もないだけなんだよね

 

死にたいではなく幸せになりたかっただけ

引用:幸色のワンルーム

希死念慮…
自殺したい…

これは「死にたい」んじゃない
今より良く生きたい」んだと思う
だけどその望みが薄いから
つい反動で死を選びたくなるんだよね

俺は持論としてずっと思ってた事が
この漫画でも描かれていた

全てを諦めて絶望し
死にたいと思っていた本当の自分の気持ち

幸せになりたかっただけ

幸せを掴める希望さえあれば
死にたいなんて思わないんだよね…

 

毒親スパイラル

引用:幸色のワンルーム

幸の両親は毒親だ

父親は酒癖が悪く不倫する暴力男

母親教育的虐とヒステリック
そして娘を手錠で監禁するDV女

テストは100点駄目
内申点も満点以外認めない
少しでもミスすると暴力するような母親

そしてその母の母も毒親で
実の娘・息子のデキを比べて
「アナタは出来損ない」と圧力をかけている…

愛を知らず育つ人は
愛を知らないまま大人になり
DVという表現でしか子育てできなくなる

毒親スパイラルが続いてしまっている

特に幸の母親は重症で
最後の最後には悲劇のヒロインを演じて
警察や世間までも欺こうとした

根っからの毒に染まりきった
超他責思考の毒親だった

助け合うのが家族

それが常識のハズなのに
そうではない家族も存在する

そんな生まれからスタートしても
同じルールで生きなきゃいけない
ものすごいハンデキャップを背負うよね

ポイント

だからこそ毒親育ちは
お互いに協力し合って生きてけたら良いと思う

詳しくはコチラ

 

理想の大人像なんてのは
大人になっても理想でしかない

引用:幸色のワンルーム

毒親の虐待から救出された松葉瀬は
警察に保護されると施設に引き取られた

そして成人して
最初に就いた仕事が警察官(刑事)だった

自分と同じように毒親に苦しむ人を助けよう
正義の代名詞である警察官になったものの
警察は人を国の法律に従わせるだけの仕事
本当の意味で人を助ける仕事じゃないことに気づき
理想は理想でしかなかったと気づく

子どもの頃に思い描いていた立派な大人に
大半の人はなれないのが現実
だと思う

「いい年して◯◯なんてダサい」とか
「大人にもなって▲▲なんて情けない」とか

誰かを否定する時に言いがちだけど
案外みんなそんなもんだと思う

子どもの頃に思い描いていた理想の大人に
アナタはなれていますか?

俺はなれてないし
なれてない人って一杯いると思う

だからこそそれは特別なことじゃないし
変に背伸びしなくて良いんだと思う

子どもの頃の理想の大人は存在しない
子供じみた大人とか、情けない大人とか
力がない大人とかそれが現実なのだから

自分が大人になれてないことに
自己嫌悪する必要もない

誰かが大人になれてないことに
必要以上に否定する必要もない

そんなもんでしょ…って俺は思う

 

避けられない壁

引用:幸色のワンルーム

元気を取り戻した幸が
ハルや松葉瀬・八代とチェスで遊ぶという
何気ない日常での松葉瀬のセリフ

邪魔な者は避ければ良い、普通はそうだ
でも、避けられなかったら?
家庭環境、生まれた土地
もしくは想像もできない絶望かもしれない

負債を背負って生まれ育っても
人は生まれた瞬間、同じ土俵で生きなきゃいけない

これが人生の残酷すぎるルール

親ガチャ問題でも語られることだけど
そんな状態で育っても
一緒に楽しくゲームやってくれる人がいる
そんな小さな幸せがある喜びを見つけられたら
少しは気が紛れる気もするんだよね

そんなほっこりとしたいいシーンだった

 

私だけが特別不幸だったわけじゃない
自分を買いかぶりすぎていた

引用:幸色のワンルーム

虐待、イジメ、セクハラ
あらゆる苦痛を受け続け絶望していた幸は
自分を世界一不幸な少女だと想いこんでいた

親に捨てられ
ホームレスに拾われて
父親代わりの人にお礼も言えず死別したハル

母親が宗教にハマり虐待されつづけた松葉瀬

結婚相手のDVにより
親の死に目にも合わせてもらえなかった
元自殺志願者の亜美(つぐみ)

みんな何かを背負って生きている

様々な不幸を背負う人々と出会い
自分だけが特別ではないと知り
誰かに与えられるだけの存在から
誰かに与えることもできる存在に成長した

これも現実世界で生き抜くのに
必要な気づきだと思うんだよね

みんな辛いことがある
それを理解し合うのは何故か難しいけど
理解し合えた時、
かけがえのない存在ができる
と思う

 

あの辛い過去がなければ出会えなかった

引用:幸色のワンルーム

ハルも幸も
想像を絶するほど辛い過去を背負っている

一般的な感覚からすれば
それは明らかに不幸でしかない

だが、その不幸があったからこそ
この2人は出会い共感することができた

どんな辛い過去でも
何かのキッカケ次第では
大きなプラスをもたらす事がある

これは物事の大小問わずあると思う

受験に失敗した時
とても不幸な気持ちを背負うだろう
しかし進学した先で親友と呼べる存在と出会えたら
受験で落ちたという不幸が
親友という幸せを呼ぶ鍵となる

大好きな恋人に振られたら
その時は絶望を感じることだろう
しかし、その後、将来の伴侶になれる人と出会えたら
大好きな恋人との別れという不幸が
将来の伴侶と出会う幸福の鍵にもなる

幸・ハル・松葉瀬・八代
この4人は不幸な過去ありきでなきゃ
会うことはなかった
そういう意味では不幸が幸せを持ってきた
とも考えられるのかもしれない

盤面に黒いオセロで埋め尽くされていても
たった一つの白を置くことで
一気に黒を白にひっくり返せる

幸福と不幸はオセロのように表裏一体

これを意識するだけでも
少しは生きやすくなると思う

 

普通は見る人によって変わるから
自分の普通を受け入れてくれる人を大切にしよう

引用:幸色のワンルーム

普通」とか「常識」とか
当たり前のように語られて
当然かのように押し付け合うけど

実は普通・常識なんて幻想
明確なものは存在しない曖昧な価値観だ

人によって普通は違う

俺の常識もキミの常識も
界隈の数だけ常識は存在する

常識や普通の違いにより
人は衝突し攻撃し合ってしまう

だからこそ自分の普通を受け入れてくれる人
大切にして棲み分けして生きるのも大事だと思う

詳しくはコチラ

 

伏線がキレイな作品にも2つの矛盾点

幸を殺そうとした母親から
命がけで守ったハルは死んでしまった

毒親は娘の為にやったと一点張り
逮捕されてもなお被害者アピールをしている

世間から見たらハルはJC誘拐犯
キモチワルイを思われる存在

しかし実際はその真逆
地獄の底にいたJCを救いきった男だった

そんな事実は
当事者の幸・松葉瀬・八代しか知らない
世間はハルの真実など気にも止めない

そんなもどかしい状況に
「誘拐の被害者」である幸が
ネットの動画で真実を公表する

世間からの反応は賛否両論のまま終わってしまう

少女から大人に成長した幸は痛感する
家出した子を家に呼ぶのは相当勇気がいる

幸にとってハルは救世主
居なくなって、大人になって
その偉大さに気づくのだった

 

この作品からは

  • 人を納得することの難しさ
  • 普通以外を背負った人生の孤独さ
  • 非常識を共有できる仲間の尊さ

3つの大切なことを教えてくれる作品だった

この作品は伏線の貼り方も
物語の締め方もキレイにまとめられており
10巻前後で読みやすい良い漫画だと思う

特に1巻でハルが幸の写真を撮りまくり
ワンルームに写真を貼り付ける所から
途中で幸がカメラに興味を持ち始め
写真家になり、幸色のワンルームとして
世界中の愛溢れる2ショットを貼る
展示部屋を作った流れ
は秀逸

起承転結もしっかりしているし
伏線の貼り方から物語の締め方も上手い

風呂敷を広げるだけ広げて
視聴者を雑にワクワクさせるだけして
締め方が雑な作品が爆売れして
名作と言われガチ
だが…

俺は幸色のワンルームのように
風呂敷を広げすぎずに
畳み方もキレイな作品の方が好き

俺は毒親育ちの社会不適合者なので
幸色のワンルームという作品を読み終わり
心をナイフで抉られたような感覚が続いている

このマンガは大衆受けする作品ではない
しかし、俺等みたいな社不には必要な
超名作漫画だと断定できる

ただ2点だけ無粋なことを言うと
警察の拳銃は安全装置があるし
1発目は空砲による威嚇なので
幸の母親がハルを撃ち殺すことはデキないのと
松葉瀬は独身だから幸を養子に取れないはず

ただこの2点は物語を締めるのに重要なので
フィクション作品として
多少現実と違う都合を取り入れたのだろう

詳しくはコチラ

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